まず皆様に問いたい。人はなぜ、なんのために、イヤホン買うのか。
スマホでYouTubeを見たいから?外出中に好きなアーティストの曲を聞くから?リラックスタイムに使うから?ASMR音声を楽しみたいから?
個々人の娯楽が多様化している現在、答えはいろいろあると思います。しかし、その複雑な回答の根底にある行為は、恐らくただひとつだと思うのです。
""音を楽しむため""―。
では、次の問い。
なぜ私は、年単位で休眠状態だったブログに、文字を打ち込んでいるのでしょうか。
答えは単純で、なにかに書き殴らないと気が済まないくらい、ムカついてしまったから。きっと、こうでもしないと溜飲が下がらないから。
ということで、久々な投稿なうえに、かなり一方的なお気持ち表明記事となります。
今回購入したのはコチラ。
radius HP-C28BT "NEKO"の、30周年記念モデル、「ふわふわフロッキーver.」。

radiusのNEKOシリーズは、充電ケースがかわいい猫型で、しかも販売価格の一定額が猫関係の団体へ寄付されるという、猫好きのためのイヤホンを謳った製品。
実際、私自身の購入動機も、この猫型の充電ケース。そして、本物の猫と同じく、世界に同じ模様はひとつたりとて存在しないという、本体のマーブル模様。

このマーブル模様、完全にランダムなため、他のペアはおろか、手元のペアですら模様が全く異なる。まさに猫っぽさにこだわったアイテムである。
そして、イヤホン起動音・ペアリングモード音声・シャットダウン音声など、全ての音声ガイダンスが猫の声である。挙句、本体5回タップで起動できるのは「ごろごろモード」。なんと3分間、猫が喉を鳴らす音を出すという、猫好き以外からはなんのメリットがあるのかも分からない機能までついているときた。
このNEKOシリーズのメリットはまさに、随所にみられる猫好きへの、これでもかというくらいの猫要素である。
ごろごろモードは正直「?」だが(猫のゴロゴロは人間の心を落ち着かせる的な効果があるという論文もある)、見た目、模様、効果音と、ここだけ見るととても心に刺さる仕様となっている。実際、私もスペックそっちのけで、即予約ページを開いてしまった。
ここまでの内容ならば、「なんだこいつ、なんだかんだでこのイヤホン気に入ってんだろ」という感じなのである。見た目や猫要素を評価しておいて、なぜ"溜飲を下げるには記事にするしかない"とまで思ってしまっているのか。
そう、肝心の"音楽を聴く"という要素については、本当に残念なのだと感じてしまったからだ。
冒頭の問いを思い返していただきたい。なぜイヤホンを買うのか?音を楽しむためです。
まず、イヤホンの音質がどうこう、という話はいったん脇によけておこう。というのも、私自身がそういう方面をよく分かっていないというのもあるが、そもそもとしてこのイヤホン、音がどうこうより、その周辺にストレスが多いのです。
フルワイヤレスイヤホンの操作となると、基本的には本体をタップするジェスチャーだと思うのですが、NEKOはこのタップ操作が非常にやりにくい。
シングルタップで再生・停止、複数回タップで曲送り・戻しや音量操作、5回タップでごろごろモード・・・。というように、結構合理的なキー割り当てがなされていますが、問題はこのタップが全然反応してくれないこと。
複数回タップで、3回叩いたのに2回分しか認識されなかった、とかはありがちですけど、そういうレベルじゃない。音量を上げたいのに全然反応しているそぶりがない。次の曲にいきたいのに全く動かない。曲を止めたいのに全然止まらない。タップする場所が違うのか?というくらい、おもしろいくらいタップ操作が受け付けられていない。
タップの無反応っぷりに追い打ちを掛けるように、装着感もすごい悪い。いや、イヤーピースはサイズが3種類付いているんですよ。でも、どのサイズも、短い。直径的なサイズは全然問題ないのだが、長さが短い。で、イヤーピースが短いうえに本体がかなり小柄なので、結構しっかり耳にピタっと密着して、なんだか耳に変な詰め物をしているような装着感。まあこれは、買ったばかりで耳に馴染んでいないというのはあると思うんです。でも、ね・・・。
単に耳に今は合っていない、というだけならば、まあ我慢して使うんですけど、ここに先述の、ウンともスンとも言わないタップ操作が加わります。するとどうなるか。本体が耳とかなり密着していて、しかも小柄で軽いわけですから、全く操作できないタップ操作で、耳を指先でトントントントンとノックするわけです。タップ操作がちゃんとできるのなら、1回や2回のトントンくらい許せますが、反応するのかも分からない指の打音が耳でトントン響くのは、さすがにいただけません。
かと思えば、ちょっとイヤホンの装着位置を直そうと本体を触ったら、タップされたと判定されて再生が止まる。おやおやと思って同じところを触れてみるが、全く反応しない。なんじゃそりゃ。
片耳を外すと再生が止まる機能というのも結構いろんなイヤホンで付いていると思いますが(私は基本キャンセルするのですが)、このイヤホンでも片耳を外すと再生が止まります。が、前述のように、誤タップのせいなのか、それともそういう機能なのかすら判別ができない。もし機能として実装されているのであれば、解除するすべが見当たらないのでマイナスですし、単に誤タップなのであれば、それはそれで腹が立ってどうしようもなくなってしまう。
正直言えば、使い始めて30分も耐えられなかった。
届いたその日のうちに部屋のオブジェになってしまいました。
値段のことを言うのは貧乏人丸出しで無粋なのですが、12,000円も出してこれかよ?!と叫びたくなるのを抑えながら、イヤホンをケースに仕舞いました。
そもそも、ベースモデルである通常版のHP-C28BTそのものが、9,000円程度で販売されているものですから、ランクとしては本来その価格層に並ぶものであるわけで、操作性なんかも9,000円程度のクラス相当であると考えるのが妥当。1万円以下のフルワイヤレスイヤホンにアレコレ求める私が筋違いというものでしょう。
総評としては、猫要素溢れるデザインはうれしいんだけど、イヤホンとしては評価できない。音楽を聴くとかそういう以前に、装着感も操作性もなんだかイマイチ。
ふわふわフロッキー&30周年記念の限定モデルということも相まって、少々強気な価格設定のため、出した金額のぶん不満感が大きくなってしまった。
少なくとも私はそう感じた(ここで個人の感想です、という言い逃れ文句を挿入して誤魔化しておく)。あくまで私が感じたことなので、NEKOを気に入っている方には本当に申し訳なく思っています。
一応言い訳をすると、そもそもとして、私がこれまで使用していたフルワイヤレスイヤホンが、SONY LinkBuds S WF-LS900Nであることにも留意しなければなりません。


(比較しやすい要素である)価格だけを見ても、NEKOのベースモデルとは1万円以上の開きがあるので、これらを同じ土俵に上げるのはいささか酷ではあるのですが、イヤホンというのは音を楽しむためのツールであるわけですから、使っていてストレスを感じるのでは全く意味がありません。
もし、私がLinkBudsを買っておらず、初めて使うフルワイヤレスイヤホンがNEKOであれば、もう少し評価は変わったのかもしれません。ですが、残念ながらもう遅かった。人の欲望というのは青天井で、ちょっと良いものを知ると、もうそれより劣るものには戻れないのです。
ちなみに私は、SONYはポータブルオーディオ界のトヨタみたいなものだと捉えており、迷ったらとりあえずSONYにすればよいと考えているのですが(現に音楽プレーヤーはウォークマンですし、一時期はSONYのイヤホンばかり買っていました)、SONYのダイナミック型イヤホンの欠点として、結構ドンシャリ系なところがあると思っていまして・・・。女性ボーカルメインのオタクソング(総称)をよく聞く身としては、大事なボーカルがドンシャリ伴奏にかき消されがちになるんですよね。
ワイヤードイヤホンに関しては、JVCの製品を使っているのですが、ワイヤレスは長らくLinkBudsだけでしたので、思い切って買ってみたのがNEKOだったわけです。
radiusというメーカーも、完全に知らないわけではなく、初めて買ったワイヤレスイヤホンはradiusのN100BTだったりするんですよね~。

























